学会開催のご報告

第57回日本小腸学会学術集会
 
  • 大阪医科大学第二内科 柿本一城

     このたび、第57回日本小腸学会学術集会を2019年11月9日(土)にリーガロイヤルホテル大阪にて、会長:樋口教授のもと開催させていただきました。日本消化器病学会関連学会として30年以上にわたり活動してきた小腸研究会は、「日本小腸学会」に名称を改め、本学術集会は3回目の開催となりました。この様な歴史ある本会を担当させていただきましたことを大変光栄に感じております。おかげ様で多くの参加者(289名)をお迎えし、盛会裡に終了することができました。ご指導、ご協力いただいた先生方、また遠路はるばるご参加いただいた先生方には心より感謝申し上げます。
     今回の学術集会のテーマは「暗黒大陸への新たなる課題と挑戦」とさせていただきました。バルーン内視鏡やカプセル内視鏡の普及に伴い、小腸疾患の診断・治療は大きく進歩しましたが、小腸は腸内細菌や、消化吸収、粘膜免疫が絡み合う複雑な臓器であり、研究の進歩に伴って新たな課題が明らかとなってきました。そこで、基礎、臨床の両分野にわたり、小腸研究のさらなる発展へと繋がる会をめざし、尽力いたしました。
     各シンポジウム、一般演題ともに有用性の高い研究発表や興味深い症例報告を発表いただき、白熱した議論が交わされました。基礎医学と臨床医学の専門家が集う本学会の特徴が遺憾なく発揮されたのではないかと存じます。これらの研究発表や議論が、今後の小腸研究の進歩に寄与することを願ってやみません。本会の開催においては至らぬ点もあったこととは思いますが、ご協力をいただきました諸先生方に心より御礼申し上げ、報告を終わらせていただきます。

 

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