第17回日本臨床中医薬学会を主催して

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  朝井　章
  今回第17回日本臨床中医薬学会学術大会を平成30年10月13日（土）ホテルニューオータニ大阪（大阪府）において当科が主幹にて開催いたしました。中医薬は、東洋医学（漢方医学）における診療にて使用される薬剤であり、その診療は疾患に対して治療を行うのではなく、患者の症状、体質等を診て治療が行われます。現在の中医薬の対象は、消化器疾患、アレルギー性疾患、婦人科疾患等が多いですが、最近では更に幅広い疾患、分野を対象に様々な治療効果の報告がなされています。それらを踏まえて、中医薬学の進歩・向上、国際交流の促進を目的として、医師、研究者、薬剤師、薬剤師、鍼灸師、栄養士、健康関連産業従事者を含め開催いたしました。
  我が国の中医薬学の分野における基礎・臨床研究やEBM構築に関わる研究者と中国本土からの多数の研究者約８０名が一同に介し、最新の情報や新しい知見を共有し、新たな中医薬学を世界に発信する事が出来た、非常に有意義な学会となりました。特に最近のフレイル・サルコペニアに関する講演が多数あり、実際の治療に関わる最新の知見を学ぶ貴重な機会となり、盛況に終えることが出来ました。
  最後に、この学会の主催にあたり、御助言・御協力頂いた多くの先生方や多くの企業様、講演会にご参加いただきました全ての方々にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。