下部消化管

下部消化管
    ●炎症性腸疾患
  •  近年、潰瘍性大腸炎とクローン病を代表とする「炎症性腸疾患」の患者さんが増えています。我々は2014年に「炎症性腸疾患センター」を標榜し、2021年現在では1000名以上の患者さんが通院しておられます。炎症性腸疾患は下痢、血便などが続く原因不明の難病で、根本的な治療法は未だありません。しかし最近では新しい治療法(生物学的製剤、免疫抑制剤など)が次々に開発され、非常に良好な治療成績を残せる様になってきました。一方、比較的若い世代で発症しやすい特徴があり、学業や仕事をしながら治療を継続しなければならない患者さんが多くいらっしゃいます。病気を治すだけではなく、それぞれの患者さんの生活背景に沿った最善の治療を常に考えながら、きめの細かい医療を目指しています。
     研究活動としては、疾患の病態を解明する基礎的研究や、新規治療薬の開発を目的とした研究を進めています。日常臨床における疑問や問題点を研究課題とし、その結果を臨床にフィードバックするといった、患者さんの利益に直結しやすい研究活動をしています。
  • ●大腸癌
  •  大腸腫瘍は早期に発見すれば、ほぼ完治する疾患であり、まずは検査を受けて頂くことが重要です。当院では最新の設備と技術を駆使し、患者さんにとって負担の少ない、安全、安心な大腸内視鏡検査を心掛けております。また大腸ポリープ・早期大腸癌の術前検査として拡大内視鏡を用い、精度の高い診断を行っています。内視鏡を用いた治療においても、大腸腫瘍に対する内視鏡的粘膜切除術(EMR)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)、消化管出血に対する止血術など、多数の実績があります。さらに、これまで検査自体が難しかった小腸の疾患において、近年開発された新しいモダリティである小腸カプセル内視鏡やダブルバルーン小腸内視鏡を用い、積極的に診断・治療を行っています。
 

中村志郎  専門教授
宮嵜孝子  特任講師
柿本一城  講師
平田有基  講師(准)
中沢啓   助教
川崎裕香  大学院生
沼圭二郎  大学院生

中川憲   非常勤講師
井上拓也  非常勤講師
森田英次郎 非常勤講師
川上研   非常勤講師
能田貞治  非常勤医師
碕山直邦  非常勤医師

楢林賢   出向中
碕山直邦  出向中
原あずさ  出向中
邉見雄二郎 出向中
窪田美紀  出向中
小柴良司  大学院生(出向中)
中田智之  大学院生(出向中)
辻本裕之  出向中
福田斯蘆恵 出向中
田中泰吉  出向中
峠 英樹  大学院生(出向中)
木下直彦  大学院生(出向中)
辰巳賀泰  大学院生(出向中)
清水光   大学院生(出向中)
西田光志  大学院生(出向中)

 

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大阪医科薬科大学 第2内科(消化器内科) 〒569-8686 大阪府高槻市大学町2-7 Tel: 072-683-1221 E-mail: ninaika@osaka-med.ac.jp